久保建英、光った「吸収力」 コパ・アメリカでの躍動に名良橋晃氏「ただ単にプレーしているわけではない」

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   サッカー日本代表は南米選手権(コパ・アメリカ)グループリーグ(GL)第3戦でエクアドル代表と1-1で引き分け、大会を去ることが決まったが、確かな「収穫」もあった。特にチーム最年少のMF久保建英(18)は攻撃の主軸の1人として躍動し、その実力を世界に知らしめている。

   久保の活躍の要因はどこにあったのか。今大会は東京五輪世代(現U-22)中心のメンバーで挑んだが、フルメンバーの代表でも活躍は期待できるのか。元日本代表でフランス・ワールドカップ(W杯)出場の解説者、名良橋晃氏に聞いた。

  • 名良橋晃氏
    名良橋晃氏
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「試合中に相手の特徴、味方の特徴をインプットする」

   日本はエクアドル戦に勝てば決勝トーナメントに進出、引き分けか負けでGL敗退という状況だった。崖っぷちの最終戦で、第1戦以来の先発復帰となったトップ下の久保は果敢にゴールに迫った。得点はならなかったがシュート3本、ラストパス7本と、得点チャンスに何度も絡んでいる。

   特に左サイドのMF中島翔哉との連携を密にし、たとえば前半40分には久保が自陣中央で後ろからパスをもらうと、すでに最前線に走り出していたMF中島翔哉へとダイレクトパス。決定機を演出した。

   後半アディショナルタイムには、中島が相手陣内中央でボールを受けてドリブル。これと入れ替わるように左サイドへ流れた久保が受けると、ゴール前でフリーになった中島へもう一度ダイレクトパスを送る。中島のシュートはブロックされるが、こぼれ球を狙った久保が反応してゴールへ流し込んだ。だがオフサイドの判定となり、A代表初ゴールは幻に終わったが、エクアドルゴールを脅かした。

   スペイン・バルセロナ仕込みの高度な技術を持っているにしても、A代表で4戦目、先発は2試合目で、相手は日本が苦手としてきた本気の南米勢。その中で久保が躍動できたのはなぜなのか。名良橋氏はJ-CASTニュースの取材にこう分析する。

「『吸収力』を感じます。試合中に相手の特徴、味方の特徴をインプットしながら、それに合わせてプレーを変えられる。頭が良いですよね。ただ単にプレーしているわけではない。事前に想定していたこと、用意していたことができない時に、試合の中で対応できる力があります。

技術面で具体的に言えば、ボールの置き所がいいし、ボールをもらう前の視野も広い。短い間にいろんな選択肢を持てるようなプレーを常にしており、これらもプレーの幅につながっていると思います。一瞬の閃きや発想もずば抜けていますね。

多くの選手と連動したプレーもできますが、これは『聞く力』があるのだと思います。チームの一員として、自分発信だけでなく、周囲の選手の話を聞きながらプレーしていますね。だから周りの選手も動きやすいし、合わせやすいのだと思います」
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