ダークホース若林は沢村以来の新人王狙う
この2人の間に割って入ってきそうなのが売り出し中の巨人・若林晃弘内野手(25)だ。6月6日の楽天戦で今シーズン初スタメンを勝ち取ると、以降、連続出場を果たしている。今シーズンはこれまで出場試合数は20試合と少ないが、打率.327、2本塁打8打点を記録しており、出塁率は.419と高い数字となっている。中盤以降、ダークホース的な存在として新人王レースに絡んでくる可能性が高く、目が離せない。
2000年以降、セ・リーグの新人王は投手が11人、野手では8人がタイトルを獲得している。ちなみにパ・リーグは圧倒的に投手の新人王が多く、00年以降(00年は該当者なし)、打者2人に対して実に16人の投手がタイトルを獲得している。
また、チーム別にみてみると、ここ8年間でセ・リーグ6球団すべてのチームにそれぞれ新人王が誕生しているが、巨人からは11年の沢村拓一投手(31)以来、新人王が出ていない。いずれにせよ、新人王レースは今後、床田、上茶谷、近本、村上を中心に展開していきそうな気配を見せている。