車内販売、復権のカギは「スマホ」の活用かも ロシアで見た最新購入システム

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車内Wi-Fi使って簡単注文

   それでは海外も日本と同様に車内販売は衰退しているのだろうか。少なくともヨーロッパやロシアでは車内販売は維持、もしくは改良が進んでいる。

   たとえば、ロシアの首都、モスクワと第二都市のサンクトペテルブルクを結ぶ高速列車「サプサン号」ではスマホを使った車内販売が展開されている。乗客は車内Wi-Fiを利用し、車内販売の専用ページにアクセス。専用ページには写真入りでコーヒーやチョコレート、軽食などのメニューが表示される。試しに筆者がチョコレートを注文すると、すぐに男性乗務員が品物を持ってきた。

   さすがに、日本では全車両においてロシアのようなスマホを使用した車内販売は難しいだろう。グリーン車など車両を限定した上で、スマホを使ったサービスを実施するのも一つの選択肢かもしれない。

   長年にわたり、車内販売は鉄道旅行を支えてきた。このまま消滅するのを惜しく思うのは筆者だけではないだろう。

(フリーライター 新田浩之)

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