著名人らの画像を人工知能(AI)を使って加工して、本人が本当に話をしているように見せる偽動画「ディープフェイク動画」や、フェイクニュースに関する番組コーナーで、タレントの壇蜜さんらが「被害実態」を語った。
情報ワイドショー「サンデー・ジャポン」(TBS系)で壇蜜さんは、自身に関する「死亡説」が流されたことがあると紹介し、「ちょっと、やめてほしい」と語った。
親戚から電話がかかってきた
2019年6月23日放送のサンジャポでは、「ディープフェイク動画」の技術が向上している状況を紹介し、アメリカ大統領選で悪用されて悪い影響が出ることが懸念されていると伝えた。司会の爆笑問題・田中裕二さんが「フェイクニュースで文句言いたいこととか、ありません?」と出演者らに問いかけ、タレントの壇蜜さんを指名すると、壇蜜さんは
「う~ん...死亡説はちょっと止めてほしい」
と答えた。スタジオがざわつく中、壇蜜さんは
「親戚から電話かかってきて、『死んだって本当?』って。『多分、本当じゃないと思うよ』って」
と具体的なやりとりも明かした。時期や死亡説の対象について具体的な言及はなかったが、壇蜜さんの死亡説を見かけた「親戚」からの質問に、壇蜜さん自身が答えた、という展開のようだ。
また、実業家でホリエモンの愛称で知られる堀江貴文さんは、自身の画像を加工されてしまった例を挙げた。2005年に衆院選に立候補した際に着用していた「改革」と書かれたTシャツの文字が、加工されて「金儲け」になっている画像が出回っており、Tシャツのしわなども精巧に加工されていることもあって、加工画像を本物だと信じてしまった人も多いと指摘していた。