「羊羹は30年持つ」は本当か 老舗メーカーの見解を聞いた

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ボツリヌス菌増殖の恐れも

   羊羹といっても実に多種多様な種類がある。同じ煉羊羹に分類される商品でもメーカーによって成分・製法は異なる。水分の多い水羊羹や砂糖の含有量を減らした煉羊羹もあり、それらは細菌が繁殖しやすくなって保存性を損ねるという。

   記者が他社の羊羹を調べてみたところ、確かに生菓子と同様の1週間程度の賞味期限になっているものもあった。

   また、包装で酸素が遮断されているからといって過信は禁物である。ボツリヌス菌が増殖し、食べると重篤な食中毒を引き起こす恐れもある。

   羊羹はあくまで和菓子であって、長持ちするといっても非常食・保存食として作られていない。特に長期保存用に販売されているもの以外は、賞味期限内に美味しく食べるのがやはりよいだろう。安易に風説を信用するのは危険である。

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