大阪府豊中市の在大阪ロシア総領事館が、「クラブ」に変身する1日がある。
2019年7月27日にこの在大阪ロシア総領事館で、日露交流イベント「CLUBソビエト」が開催される。チケットは発売開始からわずか1時間でソールドアウトとなった。この2019年に、なぜソ連なのか、また総領事館でクラブイベントを行うという発想もどうして生まれたのか。J-CASTニュースは、イベントを企画した関西ソビエト文化サロン実行委員会に取材した。
ロシア好きが集まって結成
イベントと委員会の発起人、古池麻衣子さんは以前総領事館で開催されたクラシックコンサートにも参加するほどのロシア文化好きで、ロシア文化をアピールする機会を探し、アントン・ミルチャさん(学者)・四方宏明さん(「共産音楽」専門家)・安井麻人さん(ミュージシャン)が参加して委員会を結成して企画を持ちかけた。最初は総領事館にも怪しまれたとのことだが、「ロシアへの熱い思いを語って受け入れてもらいました」とのことで話が進んだ。
当初は前例通りのクラシックコンサートを考えていた。しかし企画を進める中で、斬新なものにしたいと考えて、日本人には馴染みの薄いソビエト映画音楽をテーマにしようと決めた。総領事館側も高尚でお行儀のよい催しよりも、参加者皆で盛り上がることができる面白いものを求めていたそうで、思い切って総領事館をクラブ化してしまおうとなった。
クラブとなれば当然、DJ機材や映像演出も必要だが、安井さんと四方さんも自ら機材を操りDJとして出演する。ソ連・ロシアといえば欠かせない楽器テルミンと筝のコラボ演奏もプロの音楽家により行われる。ソビエト音楽をオリジナルとは違ったアレンジで楽しめるというわけだ。
「硬く暗く苦しいロシアのイメージを180度変えてみたかった」という古池さんの試みには、リャボフ総領事も打合せに参加し良い印象を持ってもらえたようだったという。