チケット転売禁止法、早くも透ける限界 施行でどこまで「変われる」のか

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実は「転売屋」はかなり減っている

   実際、不正転売禁止法により、高額転売の撲滅は見込めるのか。二次流通市場を長らく見てきた西山社長は

「不正転売禁止法の施行前から我々でも対策を行い、組織的な高額転売は相当な割合で減少してきていました。今後さらに減るかは、まだわからないと考えております」

と答えた。実のところ、プログラムなどを駆使して大量のチケットを買い占め売りさばくという従来型の高額転売、いわゆる転売屋は既に壊滅状態で、二次流通サイトでも出品を受け付けないようにしているところが多いという。現在は一般の消費者による出品が多いそうだ。

   ネットやSNSにより、組織的なダフ屋でなくとも一般のファンが余ったチケットを容易に転売できるようになっている。最後はプレミアチケットを譲渡する、あるいは購入するファンの良識に委ねるしかない点は施行前後で変わっていない。エンタメファンの間でも賛否両論ある高額転売であるが、個人のモラルが問われる局面にあるといえるだろう。

(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)

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