国際オリンピック委員会(IOC)の日本語版公式ツイッターが実施している企画が、いわゆる「炎上」状態となっている。
日本人の五輪メダリストを「格付け」するというもので、「馬鹿らしい」「理解に苦しむ」と批判が止まない。
金メダリストを「勝者」と「敗者」に
IOCは2019年6月5日、ツイッターで「ベストアスリート決定トーナメント 史上最高の日本人金メダリストは?」と題した企画を始めた。
過去の五輪金メダリストである内村航平さん、北島康介さん、小平奈緒さん、清水宏保さん、高橋尚子さん、羽生結弦さん、船木和喜さん、吉田沙保里さんの8人の中から、勝ち抜き形式で投票による「ベストアスリート」を決める。
6月19日には、北島さんと船木さん、高橋さんと羽生さんへの投票が行われ、「勝者」と「敗者」が決まった。
企画に対しては、「仮にも公式アカウントがこんな馬鹿らしい比較をしてしまうのか」「メダリストそれぞれが素晴らしいのに、なぜ優劣をつけような真似をするのか理解に苦しむ」と趣旨に賛同できないとの声が相次いでいる。
IOCに書面で取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。日本オリンピック委員会、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会にも見解を求めたが、いずれも企画には関与していないとした。