ヤフーも参入する「信用スコア」
ここまで書いてわかるように、今回のキャンペーンはメルペイそのものではなく、そのオプションである「メルペイあと払い」の普及を目的としている。これが順調に進めば、メルペイは単なる決済サービスから、いわゆるビッグデータの一大企業になり得る可能性がある。利用頻度や取引情報は、ポイント還元分を差し引いても、価値のある「金脈」だろう。
個人の社会的信用を数値化したものを「信用スコア」と呼ぶが、近年IT企業が続々とここに目を付けている。ヤフーは7月1日から、「Yahoo!スコア」を始める。これは本人確認、信用、消費、サービス利用度をもとに算出されるもの。スコア作成することで、ユーザーにはヤフーやパートナー企業から「特典」を得られることがメリットとして挙げられている。
「個人情報は不用意に渡したくない」といった声は根強い。一方で「便利であれば多少の情報なら渡してもいい」と考える向きもある。お得だからと安易に飛びつくのではなく、自分が納得できる条件なのかをきちんと見極めてからの利用を心掛けたい。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)