「着物に関心なかった方にも、目を向けて頂きたかった」
騒ぎになった後は、店の公式サイトからブログが削除された。
もっとも、「お行儀のよい広告では話題にもならない」「ハーフタレントがハーフをブランドとして売り出してた頃ですから、しょうがないのでは」「広告みて不愉快なら買わなきゃいいだけ」などとポスターの内容に理解を示す向きはあった。
銀座いせよしは6月20日、批判が相次いでいることについて、取材にこう答えた。
「これまで着物にあまり関心を持たなかった方にも目を向けて頂きたいというのが企画意図となっております。この度の貴重な意見を真摯に受け止め、今後の広報活動の参考にさせて頂きます」
店の公式サイトでも、同様な内容の「お知らせ」をアップした。ブログを削除した理由については、「掲載が終了した広告の記事にアクセスが集中していたため削除しました」と説明した。
東京コピーライターズクラブ事務局は20日、これらのポスターをなぜ新人賞に選んだかについて、次のように取材に話した。
「評価の基準は審査員によってまちまちで、30人の審査員による得票で上位になったものに決めました。新人賞は、複数の作品を応募してもらって、総合的にコピーライターの資質を評価しています」
審査する作品は、すでに世の中に出ている広告が対象で、すでに店がポスターの内容を了承していたという。
これらのポスターの新人賞取り下げについては、考えていないとした。その理由については、「作品には賛否両論が必ずあり、そのときの審査基準で決めましたので、炎上したからといって取り下げはしていないです」と述べた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)