国内線の機内モニターではANAが先行
格安航空会社(LCC)がシェアを伸ばすなか、既存航空会社の国内線のサービス競争は加速している。座席にモニターがつくのは国際線では一般的だが、国内線ではスターフライヤーが導入している程度で少数派だ。ANA(全日空)は17年9月に導入を始めたエアバスA321neoで、初めて国内線機材で全席にモニターをつけている。19年5月には、19年秋から国内線主力機(ボーイング777-200型機、ボーイング787-8型機)の全席にモニター付きの新シートを導入することを発表。22年度上半期までに入れ替える。今回のA350で、JALが巻き返しを図ったともいえる。
JALでは国際線のみに就航していたボーイング787-8型機を、19年秋に国内線に導入予定。赤坂社長は
「今後国内線に入れていく機材については、やはりこのコンセプト、サービスの仕様をベースに、新しいものに順次変えていきたい」
と話しており、国内線向けのボーイング787にも新型シートが導入されるとみられる。
JALのA350の初号機は19年6月14日に羽田空港に到着したばかり。19年9月1日の羽田-福岡線を皮切りに国内線で運航が始まる。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)