ベトナムのコーヒー店にいた現地の運転手について、人材紹介会社の日本人経営者が「小汚い格好」だとツイッターで発言したところ、批判が相次いでベトナムメディアもそのことを次々に報じた。
技能実習生について書いた経営者のネット投稿もバッシングを受け、その後、ツイッターなどが非公開になったり削除されたりする騒ぎになっている。
「すごく不快です」「経営者は順応していない」
シンガポールのタクシー配車会社Grabが東南アジアで運営するフードデリバリーサービスは、「Grabfood」と呼ばれる。その運転手は、グリーンのユニホームとヘルメットがトレードマークだ。
ベトナムの首都ハノイで2019年に立ち上がった人材紹介会社の30代の日本人経営者男性は6月11日、ユニホームにヘルメット姿の運転手男性がコーヒーチェーン「スターバックス」の現地店舗で席に座っている写真をツイッターにアップ。そして、次のようにつぶやいた。
「ベトナムハノイではGrabfoodのドライバーが小汚い格好で スタバ店内にいることが増えた スタバのサードプレイスの世界観が崩れるから 店側は対応考えた方がいいかもね 世界中どこでも同じ雰囲気で ちょっと上品でリラックスできる空間ではなくなってきてるよ」
すると、「小汚い格好」などの表現に疑問や批判が相次ぎ、7000件以上もリツイートされて炎上状態になった。「すごく不快です」「この人たちもお客」などと書き込まれ、ベトナム国内でも注目されて、現地メディアが次々に経営者のツイートを取り上げるまでの事態になった。
ただ、各メディアでは、経営者がベトナムの環境に順応していないからでは、デリバリーの運転手は長時間運転で汗臭くなっている、などと経営者に理解を示す声も同時に取り上げてはいる。