最有力は古巣・西武 複数球団による争奪戦の様相も
「最有力候補はやはり古巣の西武でしょう。ポスティングで移籍した際に、牧田は譲渡金を下げてもらったという大きな借りがありますから。実際、西武は投手陣の枚数が不足しており、深刻化しています。西武もそうですが、ほとんどのチームで中継ぎが不足しているのが現状。あとはどれだけ補強の資金があるかどうか。巨人は右の田原(誠次)が不安定なので、中継ぎの柱としてほしいところでしょう」
米メディアの当時の報道によると、牧田がポスティングシステムでパドレスに移籍した際に西武に支払われた譲渡金は50万ドル(約5750万円=金額は推定)とされている。西武は当初、この譲渡金を100万ドル(約1億1500万円=金額は推定)に設定していたが、牧田が移籍しやすいように金額を下げたといわれている。牧田は西武の大きな後押しもあって夢のメジャー移籍を実現させたという経緯がある。
牧田は平成国際大から日本通運を経て2011年に西武入り。入団当初は先発として起用されていたが、16年から中継ぎとして活躍。16年は25ホールド、17年には28ホールドをマーク。7年間のNPB通算成績は53勝49敗25セーブ54ホールドと、球界屈指のサブマリンは抜群の安定感を誇る。メジャーではついに白星を挙げることは出来なかったものの、日本球界での評価は依然として高い。
メジャーでの移籍かマイナー契約か。そして自由契約での日本球界復帰か。近日中にも処遇が決定する見込みだが、日本球界復帰を望むファンの声も多い。牧田の動向に目が離せない。