国務省報道官「金正恩委員長が非核化の約束を果たすと信じており...」
北朝鮮は18年4月の朝鮮労働党中央委員会総会で、核開発と経済建設を両立させる「並進路線」を終了し、経済成長に重点を置くことを表明している。仮にVOAの報道が正しいとすれば、北朝鮮は「18年4月以前」に戻ったことになるが、「この文書の真偽をめぐっては専門家たちの間で意見が分かれている」(韓国・朝鮮日報)などと報じられているほか、韓国統一省の李相旻(イ・サンミン)報道官は19年6月17日の記者会見で、
「報道された内容について当局が判断するのは適切ではない。文書の真偽については、より検討する」
と発言。慎重に信憑性を判断したい考えだ。
国務省のオルタガス報道官は17日午後(米東部時間、日本時間18日未明)の記者会見で、VOAの報道について事実確認を求められ、
「すべての報道について言及したり憶測を述べたりすることはしない」
とした上で、
「トランプ大統領とポンペオ国務長官は金正恩委員長が非核化の約束を果たすと信じており、この点で米国の政策には変更はない」
と話した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)