東海地方の大手私鉄、名古屋鉄道(名鉄)といえば赤一色のカラーリングが特徴。その「赤い電車」名鉄に、赤と白の新しい塗装の電車が出現した。
「赤い電車」はなくなってしまうのか。鉄道ファンもざわつくこの話題で、J-CASTニュースは名鉄に取材を行った。
塗り替え理由は「特急型との統一」
名鉄の一般型車両は、一部のステンレス製車両以外赤一色の塗装で統一されていた。しかし2019年6月5日に3100系電車の2両編成1本が、側面を白地に赤帯、前面にも白帯が入った塗装に塗り替えられ、既に営業運転に入っている。
6月5日以降、沿線のファンが注目し、写真がネット上にも多くアップされているが、なぜ赤い電車の中に新しいカラーが生まれたのか。名鉄広報担当に塗装変更取材したところ、
「特急用の2200系と併結した際に、カラーリングを統一させるために新塗装を施工しました」
とのことである。また、今後他の形式もこの新塗装に塗り替えるかについては、
「現時点では3100系にのみ施工する予定です」
との回答だった。
3100系はすべて2両編成で、特急型の2200系と併結する機会が多い。2200系は白地に赤帯で、併結時の外観を考えて新塗装になったわけである。とはいえ2両単独で普通列車運用につく、また他の赤い一般型車両と併結して走る機会もある。
新塗装が3100系に普及すれば、赤い電車の中に、新しい紅白の電車が加わり、名鉄のカラーバリエーションが豊かになる。とはいえ赤は名鉄の代名詞となっていただけに、新塗装が出現した時は、
「コレジャナイ感・・・赤一色の方がブランド的にもいい」
「なにこれおもしろい。でも赤一色のほうがかっこいいかも」
と、赤一色を支持するファンの声が見受けられた。またまだ赤一色のカラーが名鉄の象徴になりそうだ。