「1対1勝負になれば前を向いた瞬間に振り切れると思う」
代表メンバー23人は、開幕時点で平均年齢22.3歳と若い。期待する選手を両氏に聞くと、この構成を反映するように五輪世代の名前が出る。
「久保(建英)選手もそうですが...、僕が期待するのはFW前田大然選手(21)。ものすごくスピードがありますね。南米のチームは結構マンツーマン気味にマークに来るので、1対1勝負になれば前を向いた瞬間に振り切れると思うんですよ。決定力が飛び抜けて高いわけではありませんが、今大会はチャンスがあると見ています」(岩本氏)
「前線の選手なら、大学生のFW上田綺世(あやせ)選手(20・法政大)です。サイドの選手では湘南ベルマーレのMF杉岡大暉選手(20)は入団してから注目しています。森保(一)監督が彼らをどうやって起用し、良さを引き出してくれるか、期待しています。南米には独特の雰囲気がありますが、ピッチ外の雰囲気には飲まれてほしくない。淡々とプレーできるようなメンタルの強さをチーム全体で出していってほしいですね」(名良橋氏)
「その点で森保監督が上手いと思うのは、GK川島永嗣(36)、FW岡崎慎司(33)、MF柴崎岳(27)らW杯を経験している選手を入れ、バランスを取っているところだと思います。若い選手は吸収することもあるでしょう。それに今はJリーグにも素晴らしい外国人選手が多いですし、若くして海外移籍する選手も少なくありません。『外国人慣れ』はしているでしょう。ですからメンタル的にはそこまで心配していません」(岩本氏)