男性に話を聞かなかったことは「落ち度だと思います」
峰さんの状況に心配する声が寄せられる一方、美術館への疑問や批判も次々に巻き起こった。
「障害を持った人だから注意だけで済ませてるってこと??」「毅然とした対応をして欲しかった」「即退出してもらうとか警察に通報するべき」...
美術館の広報担当者は6月17日、J-CASTニュースの取材に当時の状況を説明した。
防犯カメラを確認したところ、絵画を鑑賞する車イスの男性の前に峰さんが立っている形になり、これに対し、男性は、峰さんを複数回にわたって手で払っていた。会話の音声については、取れていないという。
峰さんは、すぐにスタッフのところへ行き、「手で3、4回はたかれた」と訴えた。この場面を見ていたスタッフはいなかったという。スタッフが「ケガありませんか?」と聞くと、峰さんは、「大丈夫です」と答えた。男性はその後、場所を離れたため、峰さんやスタッフと話すことはなかった。
峰さんはその後、救護室で休み、落ち着いてから帰った。その場に看護師がおり、峰さんにケガはなかったという。
広報担当者は、男性が常連客であることや口頭注意のこともスタッフが峰さんに話したことを認め、「誤解を与えてしまった」と話した。男性は、展覧会ごとに来ており、大きな声を出すので注意していたというが、手で払うようにしたのは初めてだという。
また、スタッフはその場で男性に話を聞かなかったとして、「落ち度だと思います」と言っている。