救急搬送問題のクルド人男性が「仮放免」 難民申請は不認定

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仮放免と「難民不認定」が同時、代理人「経験したことがない」

   少数民族のクルド人はイランやイラクなどで生活をしてきたが、暮らしてきた場所が分断された歴史がある。メメットさんの家族の中には、クルド人の独立国を求める党を支援する人もおり、トルコに戻れる状況ではないという。

   一家5人は、4回目の難民認定申請をしていたが6月17日、夫のメメットさんだけ不認定の決定が出された。仮放免と同時に不認定の決定を出したことについて、代理人弁護士は「今まで経験したことがない」と驚く。ほかの4人について結果は出ていない。

   代理人弁護士によると、メメットさんは収容中、入管側から難民申請に関するインタビューをする旨を言われていたが本人の体調が悪いため、問題にせず延期してくれていたという。

「普通は家族一緒に(難民認定申請について)判断するのが普通なのに、本人だけそういう(不認定の)決定をした。いくつもおかしな点がある。入管としては仮放免許可についての報復というか、『仮放免はするけど難民や在留に関しては全く許可することはない』という意思を示したかったのではないか。審査請求という申し立ての手続きもあるし、奥さんやお子さんについては何も結果が出ていない。手続きを進めたい」(代理人弁護士)

   東京出入国在留管理局総務課の広報担当者は17日、J-CASTニュースの取材に対し、「難民認定申請の中身や理由等については、第三者の方にはお話は差し控えさせていただいている」と答えるに留めた。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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