疎外感や不安にはどう対応?
だが一方でネット上では「一律にされるのは選ぶ自由がない」などという意見もあがっている。
「自由がなくなるのでは」
「みんな一緒というのは嫌だなぁ」
ネットに上がるこういった声に対して、担当者は「贈呈したものを必ず使用してくださいというわけではない。自分で用意したい場合はしてもらってもかまわない」という。また「疎外感や不安が起こりえないように転入してきた学生などにも支給をしている」と述べた。
茨城県教育委員会の学校教育部義務教育課の担当者によると、県内では日立市以外にも9つの市と町がランドセルの配布を行っているという。石岡市教育総務課の担当者は、黒2色(ステッチという縫い目が黒と青のものがある)や赤色、水色、茶色を事前申請で選べると話す。
利根町では2019年度から、ランドセル支給に所得制限を設けた。学校教育課学部係の担当者は「ICT(情報通信技術)などの教育へ予算を回していきたい」という事情があるとのことだ。
茨城県以外でも、支給はあるという。文部科学省の修学支援プロジェクトチームの担当者は、「修学援助という制度の中で、現物支給という形でランドセルなどを支給、支援している自治体は全国的にある」と語った。
(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)