ラミレス監督は「素晴らしいドロー」と言うが... 延長12回引き分け、ファンは「違和感」

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   DeNAは2019年6月16日、ヤフオクドームでソフトバンクと対戦し、延長12回、2-2で引き分けに終わった。DeNAのドラ1右腕・上茶谷大河投手(22)が先発し、8回途中4安打2失点と好投した。以降、延長12回まで5人の投手がマウンドに上がり、ソフトバンク打線を「完封」。延長12回には守護神・山﨑康晃投手(26)が無死満塁のピンチを迎えたものの、気迫の投球をみせ無失点で切り抜けた。

   初回、上茶谷がソフトバンク打線に2安打を許し、1点を失う不安定な立ち上がりだった。それでもドラ1右腕は2回以降立ち直り、7回までを無失点の力投。8回無死ランナーなしから甲斐拓也捕手(26)にソロ本塁打を浴びたところで降板となったが、7回3分の1を投げ、26人の打者に対して8奪三振と、堂々と先発の役目を果たした。

  • DeNAの本拠地・横浜スタジアム
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得点は2つのソロ本塁打のみ

   この日、マウンドに上がったDeNAの6人の投手陣がソフトバンク打線から奪った三振は「15」。ここ最近、DeNA投手陣の踏ん張りが目立つようになり、チーム状態も上向いてきた。一方でこの日の打撃陣は6安打2得点と少し寂しいものに。その2得点は、4回の宮﨑敏郎内野手(30)と6回の乙坂智外野手(25)のソロ本塁打で挙げた得点で、度重なる好機にあと一本が出なかった。

   ソフトバンクに1勝1敗1分とし、交流戦6勝5敗1分と、交流戦勝率.545をキープ。アレックス・ラミレス監督(44)は試合後、延長12回引き分けの試合を「素晴らしいドロー」と評価したが、この発言に対して首をかしげる一部ファンも。ネット上ではラミレス監督の発言に「違和感」を覚えるファンも多数おり、采配に不満がくすぶっている。

   ファンが指摘するのは、この日DeNA打撃陣が記録した3つの併殺打。まずは2回の攻撃で、1死1塁の場面で戸柱恭孝捕手(29)が併殺に打ち取れた。5回には無死1塁から同じく戸柱が併殺打。二保旭投手(29)の初球をたたいて内野ゴロという最悪のパターンで好機を潰した。8回には無死1塁で中井大介内野手(29)が、カウント2ボールから併殺打。1点を争う展開で、ラミレス采配はバントなしの強攻策。いずれも成功とはいえないものに終わった。

「策がないと言われても仕方がない結果...」

   在京球団の関係者はラミレス采配について「8回の併殺は非常に痛かった。この回からマウンドに上がった武田(翔太)は制球が安定せず先頭の戸柱にフォアボールを与え、不安感いっぱいでした。次の打者の中井の場面は、バントなり走らせるなり揺さぶる必要があった。2ボールから簡単にダブルプレーですから、策がないと言われても仕方がない結果になってしまいました。投手陣の踏ん張りがなければ、どうなっていたか分かりません」と指摘した。

   序盤の低迷を抜け出し、現在はリーグ4位につけ、交流戦では6位の位置を保っている。今シーズンは、序盤の連敗もあり、何かとラミレス采配への批判が寄せられている。交流戦は残すところあと2カード。交流戦明けの28日からは広島との3連戦が控える。ラミレス監督の踏ん張りどころでもある。

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