「副署長お願いします」「平穏ですか?」――。警察取材を担当する記者が日常的に使うとされる用語をまとめたLINE(ライン)スタンプが、業界関係者の間でひそかに話題となっている。
ラインストアのページでは、「現場に向かうときや、キャップへの報告、テカ(編注:手下=部下を指す)への指示に使ってください」と使用目的をうたっている。
「なんでそれ聞いてないの?」は自分も...
話題になっているのはクリエイターズスタンプの1つ「記者が使う日常用語スタンプ(警察担当)」で、用語数は40。ネット上では6月11日ごろから、スタンプに関する話題が出回り始めていた。
警察取材の日常業務で使う用語が盛りだくさん。例えば、
「発表は何時ですか?」
「裏が取れました」
「ペラ(編注:報道発表文を指す用語)が出ました」
と現場にいる記者が使うようなものもあれば、
「なんでそれ聞いてないの?」
「悪いんだけど現場行ってくれる?」
「消防にも電話して」
など、部下に指示を出す「キャップ」が使うような言葉も。
記者も前職では警察担当を経験した。取材が不十分のため、上記の「なんでそれ聞いてないの?」という趣旨の叱責を上司から受け、ふがいなさを感じた時は数知れず。記者経験者なら、思わず「うなずいてしまう」言葉が並ぶ。