日が変わるタイミングでトンカツを食べて...
トークセッション終了後の質疑応答コーナーで、J-CASTニュース記者は川瀬さんの質問に絡めて、各コンビに対して、「漫才やお仕事をなさる前に、緊張しないためのおまじないや習慣とかありましたらお教えください」と質問。「おまじない、ある方! おまじない、あるでしょ!」と、司会の陣内智則さん(45)が挙手を求めると、トム・ブラウンのみちおさん(34)、川瀬さん、アインシュタインの稲田直樹さん(34)の3人が手を挙げた。
「おまじない」発表の1番手となったみちおさんが明かしたのは、トンカツを使ったゲン担ぎ。前回、M-1決勝初出場だったみちおさんは、番組前日はもちろん予選の前日も、自身でトンカツを揚げて日付が変わる瞬間に、それを食べていたという。
「前日と、当日の(境界線となる)12時の、『魔の時間帯』ってあるじゃないですか。例えば、今日で言うと12日と13日の、ちょうど間のどちらでもない瞬間ってあるじゃないですか。その『まどろみの時間』にトンカツを一口食べるんですよ」
と、「呪術的」な表現で日付の変わり目を表現しつつ、ゲン担ぎとしてトンカツを食べていたことを明かした。
みちおさんが巻き起こした笑いが一段落すると、川瀬さんが先程とは違う「おまじない」を公表。「僕は、緊張ですごく吐き気が込み上げてくるので、準々決勝と準決勝の間のあたりにトイレで吐きますね」と、身を削る対処法で緊張を解いていることを明かした。
最後に、稲田さんは「モノマネ」で緊張を解きほぐしていると語る。普段の自分自身を除去して「別人格を降ろす」べくモノマネをするという稲田さんは、その様子を会場内で実演。「山瀬まみです!」と、山瀬まみさん(49)の特徴的な声を真似つつモノマネを行って会場を笑わせた。
お笑いコンビにとって、M-1で優勝すればその後の人生が大きく変わる。その栄光をつかむべく出場するとなれば、極度の緊張に襲われるのは当然のこと。三者三様のユニークな緊張対策は、自らの特性を理解した上での「究極のセルフコントロール」と言えそうだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)