白虎隊の墓石に上って写真、注意すれば逆ギレ... 「お客様」のマナーに墓守は嘆く

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「亡くなった方は『苦しい』ひとつ言い返せない」

   飯盛さんは6日、J-CASTニュースの取材に、こうした行為は「前々から結構多いです」として憤る。

「信じられないし有り得ません。見つけたらすぐに注意するようにはしています。小さい子どもは善悪の区別がつかないでしょうから子どもには怒りませんが、親、教員、中学生なら常識的に駄目なことだと分かるはずです」

   狛犬は、白虎隊十九士の墓が並ぶ敷地の入り口に一対で置かれている。今回投稿したような場面はすぐに注意して止めるため、写真などは撮っていない。以前写真に収めたことがあった場面を聞くと、雨が降ってきそうだとしてビニールシートを張ろうとし、墓石にロープをくくりつけられたことがあったという。飯盛さんはこう話す。

「ここは昔からある古墳で、白虎隊さんが眠る前からもたくさんの人が眠っています。亡くなった方は『苦しいです』ということひとつ言い返せません。だから失礼なことがないように守っていくのが我々の義務だと思います。お墓は亡くなった方の寝室です。いつでも綺麗に静かな環境にしたほうが気持ちいいです」

   あらかじめ注意書きをしておくことについては、「あまりベタベタ張るのはみっともないので考えていない」という。ただ、墓石の上るなどの行為は「何も言えない人に一方的な暴力を振るうのと変わりません。会津藩の什の掟にもありますが、『ならぬことはならぬものです』」と話していた。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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