ビートたけしさん(72)が2019年5月に妻の幹子さんと離婚していたことが、6月12日に明らかになった。
40年近く連れ添った2人の離縁とあって、ネット上では大きな話題となっているが、その一方で、ファミコンゲーム「たけしの挑戦状を思い出した!」とする声も上がっている。
伝説の「クソゲー」
「たけしの挑戦状」とは、1986年にタイトーから発売されたファミリーコンピューターのソフト。名前の通り、たけしさんの監修を経て発売されたゲームソフトだが、理不尽なまでの難易度の高さが話題を呼び、プレーする子供たちから「クソゲー」(難易度が高すぎるゲーム、別の意味ではつまらなすぎるゲームという意味でも使う)と恐れられた「名作」だ。
ゲームは、サラリーマンの主人公が、ある日、突如として宝探しをすべく南の島に向かうべく、身辺整理をするところから始まる。勤め先の社長に退職届を出すなどのイベントが待ち受けているが、その後、妻と離婚するというシチュエーションが発生。きちんと別れてから南の島に行かないと、到着しても南の島に待ち構えている妻に捕まってゲームオーバーになるという事態を回避すべく、主人公は妻ときちんと離婚しなければならない。
離婚の際には慰謝料を提示するというシーンもあり、本当の人生さながらの展開。さらに、離婚はゲームクリアの必須条件ながら、離婚後は妻子が主人公の宝探しを妨害すべく、さまざまな攻撃を仕掛けてくる。また、発生するイベントごとの選択肢は基本的にノーヒントの状態で選択しなければならず、ゲームオーバーに陥る確率が非常に高いという理不尽極まりない展開に耐えた者だけがゲームをクリアできるのだ。
たけしさんの生きざまを反映していた!?
これら、当時の子供たちに強烈な印象を与えた「たけしの挑戦状」だが、そのためか、たけしさんの離婚の一報が出るや、ツイッター上では
「たけしの離婚で、たけしの挑戦状を思い出す。家帰ると妻と子供が容赦なく攻撃してきたり、離婚しないと島に行っても迎えに来て強制送還なんだよな。慰謝料を貰うよ。ってセリフが脳裏をよぎる」
といった、当時を懐かしみつつたけしさんの離婚報道に思いを馳せるツイートがいくつも。また、
「『たけしの挑戦状』では会社を辞めて離婚しないとエンディングに向かえなかったなそういえば。あんなゲームなのにたけしが持つ人生ポリシーを反映していた、もしくは未来を予言をしていたみたいな都市伝説」
と、たけしさんの生きざまがそっくりそのまま反映されていたのでは? とするツイートも上がっている。
発売は30年以上前ながら、その強烈な印象から「たけしの挑戦状」を思い出した人は多かったようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)