「ノリが好き」と言われ、わずか3分で反応
ネットニュース編集者である筆者から見ると、河野氏がSNSでウケるポイントは、大きく分けて「意外さ」「即レス」「いじられ力」の3点にある。まずは、一般ユーザーとフランクに会話する「意外さ」。現職外務大臣の肩書はもちろん、父に洋平氏、祖父に一郎氏(元農相)を持つ、いわゆる「政界のサラブレッド」ながら、それを感じさせない姿には、好感を持つネットユーザーも多いようだ。
インターネットの文脈をキッチリおさえているのも大きい。ネットには「くぁwせdrftgyふじこlp」なるスラングがある。これは感情の乱れから、うまくキーボードを打鍵できないことを表しているが、これとベーコンツイートの「^%£$+*・!%」は近いものを感じる。本人が意図したかは不明だが、ネット受けするセンスと言えるだろう。
続く「即レス」は、即座にレスポンスすること。多忙な公務の合間に、自分に関係したツイートを見つけ、引用リツイートを繰り返している。たとえば5月17日には、「河野大臣、ノリがすき」とのツイートに、わずか3分後に「ノリだけかい」とツッコミ。この投稿は河野氏のアカウント(@konotarogomame)に宛てたものではないにも関わらず、すぐさま見つけ出して反応している。「エゴサーチ力」とも言いかえられるが、コミュニケーションの双方向性をはかるには重要だ。