「我々の方でこの業界は必要じゃないと判断するのは難しい」
石川さんはさらに、「CAさんのお仕事にヒールやパンプスが必要だと思いますか。必要ならなぜ必要だと思いますか」とただすが、担当者は
「具体的にどこまで必要なのか、我々の方でこの業界とこの業界は必要じゃないと判断するのは正直かなり難しいのかなと思っていて。そこは現場で議論頂きながら考えていくところかなと思います。コメントは難しい」
と明言は避けた。
厚労省の担当者は「男性がどうで女性がどう、という話でやっていくよりも、今回、国会で議論いただいたパワーハラスメントの定義ができていく。そこに当たりうるかどうか、無理に履かせるパワハラなんじゃないかっていうですね、そうした考え方で議論を進めていくのが当面の対応としては考えられる」と見解を示した。
これに対して、石川さんは、
「男女で靴が違うことと、女性の方は負担があると、ここまで証明が出ているのにパワハラの問題にするのが不思議。男女に違う靴が履かされていることを認識しているのか、ヒールがある靴の方は足が痛いことを認識されているのか不思議なんですが、なぜわざわざ無視するんですか」
と問うも、担当者は
「無視をしているということはございません」
と否定し、「今回署名として頂いておりますし意見が出てきている。今回の報道のされ方を見ているとやはり、そういう意見が増えてきているということは我々としては確認しています」とのスタンスを示した。
そのうえで担当者は、「厚生労働省では(男女)雇用機会均等法、雇用分野について男女の違いをなくしていこうというような法律にしています。服装の違いや服の中身の違いで禁止をするというような考えや議論は、まだ法律の中にない状況になっています」と説明。担当者は、「今回ご意見いただいておりますのでそうした状況踏まえながら、法律を作るときには要旨も含めて議論をして合意を形成して、段階を踏む必要がございます。そういう状況があることを踏まえながら合意できるか、というふうになると思っております」
と答えた。