水抜きのかいぼり作業が行われてきた東京都立井の頭恩賜公園内の「井の頭池」が、美しく生まれ変わったと、ネット上で話題になっている。
ツイッターに投稿された写真や動画を見ると、あの名画を連想させるというのだ。
3度水抜きした「かいぼり」の成果
初夏の日差しを浴びて、澄み切った水の中で、青々とした水草が揺れる。水面には、青空や雲が映し出され、見事なハーモニーを奏でて...。
井の頭池は、湧水の減少や来園者のマナーなどの問題もあり、水質汚染が続いていた。そこで、外来種の駆除などを目的に、2013年度から1年置きにこれまでに3度のかいぼりが行われてきた。その結果、ブラックバスやブルーギルなどの外来種がほぼいなくなったと報じられている。
都や地域住民が協力してこうした取り組みを続けており、最近は、池の透明度も上がり、湖底の水草まで見えるようになったという。都は16年に、絶滅危惧種の水草「イノカシラフラスコモ」が約60年ぶりに復活したと発表している。
その様子を伝える写真や動画が6月に入って、ツイッターに次々にアップされている。
「透明な水の下でゆらゆらと漂う水草がとてもキレイ」「井の頭池には、見たことのない景色が広がっていたよ」「かいぼりって、こんなに効果あるんだね!」などと感動を伝える声が書き込まれた。その様子について、クロード・モネの名画「睡蓮」シリーズに描かれた池のように見えるといった感想も多い。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)