このままW選なら「立ち直れないくらいの壊滅的敗北」
足元の情勢をみると、参院選で32ある1人区のすべてで立憲民主、国民民主、共産など主要野党候補の一本化のメドがついたものの、衆院選では289ある小選挙のうち、立憲や国民が候補者を立てられていない「空白区」は150近い。そのため、このままダブル選に突入すれば「野党が立ち直れないくらいの壊滅的敗北」(国民・小沢一郎総合選挙対策本部長相談役)になるとの見方もあった。
そういった中で解散が先送りになれば、野党としては衆院小選挙区の候補者擁立作業の時間が確保できることになり「渡りに船」だ。だが、そうして衆院選に対する警戒を解いた直後に「死んだふり解散」の再来となれば、さらに野党のダメージは大きくなる。