2019年6月8日、東京タワーでコスプレイヤーがゴミ拾いを通じて社会貢献を行うイベント、「コスプレde海ごみゼロ大作戦! In東京タワー」が開催されて430人のコスプレイヤーが参加した。東京タワーの敷地や周辺の公園などに放置されたゴミを拾って回り、90袋分(一袋は30リットル)のゴミを回収した。
本イベントは増加し続ける海洋ごみ対策を目的としたプロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」の活動の一環として開催されたもので、日本財団とコスプレ海ごみゼロ実行委員会によって主催され、イタリアやメキシコ、台湾など世界各国・各地域の代表として海外コスプレイヤーも集結してゴミ拾いに参加。イベントに花を添えた。
また、開幕前の出発式には日本財団の会長、笹川陽平氏が「ワンピース」のモンキー・D・ルフィのコスプレで登場し、会場は大きなどよめきに包まれた。
「大物」を掘り出してくる参加者も
笹川会長は「海賊の王様を目指してるんだよ!」と叫び会場の笑いを誘い、「でも、最近は海に出るといっぱいゴミが流れてるんだ。街中に捨てられたゴミが川を伝って海に流れ込んでいるんだよ。だから今日は世界中から集まったコスプレイヤーの皆さんと、都市部に捨てられているゴミを拾うイベントに参加しました」と、本イベントの趣旨を語った。
笹川会長はその後もコスプレ姿のままゴミ拾いに参加、コスプレイヤーたちに気軽に声をかけ、次々と記念撮影に応じていた。
出発式のあとは、コスプレイヤーたちは協力してゴミ拾いを行ない、会場内に設けられたゴミの分別所には次から次へと様々な種類のゴミが持ちこまれた。ゴミの内容は植込みの中に押し込まれたタバコの吸い殻や空き缶などが多かったが、半ば土に埋まったタイヤのホイールといった大物を掘り出して来た人もおり、様々な種類のゴミが思わぬ形で存在していることも明らかとなった。
また観光などで会場を訪れていた方がたまたまゴミ拾いイベントの存在を知り、その場で参加を決めてコスプレイヤーたちと一緒にゴミを拾って回ったりする光景も見られるなど、環境問題に関心を持つ人の多さを改めて知ることが出来るイベントともなった。
観光客の中にはコスプレイヤーに記念撮影をせがむ人もおり、コスプレイヤーさんたちはゴミ拾いの手を止めて、気軽に応じていた。ゴミ拾い時間終了間際には、既に拾うゴミがなくなるほどに参加者たちはみな熱心に活動しており、イベントは成功の内に幕を閉じた。
(ライター:早川清一朗)