脳科学者・茂木氏「心の平穏から離れて適切ではなかった」
脳科学者の茂木健一郎氏は8日朝、「田口さんの土下座と、心の平穏」と題した記事を自身のブログで公開した。「ドラッグに手を出したり、依存症になられてしまう方は、日常でストレスを感じたり、心のバランスを崩すことがきっかけになることも多いわけで」としつつ、「そのようなことを起こりにくくするためには心の平穏を保つことが大切で、土下座はそのような平穏に反すると思う」と主張した。土下座をする行為や、土下座を強要する行為については、「心の平穏から離れていく分、それだけ、ドラッグに依存してしまうかもしれない心の状態に近づいていってしまうわけで、そういうことをせずに、心の平穏をあくまでも保たれたほうがよいのだと思う」と持論を展開し、
「田口さんは、土下座などしないで、一礼して、おだやかに、しずかに、自分の思いを言われればよかったのだと思う。土下座は時代錯誤だし、以上にのべたような理由で、心の平穏から離れて適切ではなかったと感じた」
と感想をつづった。
過去に不祥事を起こした芸能人をめぐっては、女性との浮気を報道された芸人・おばたのお兄さんが17年に単独ライブで、淫行事件を起こし謹慎していたお笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱さんが16年にバラエティー番組で、それぞれ土下座をして謝罪している。ただ保釈直後に報道陣の前で、というのは異例といえよう。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)