「近いから」「隙間あるから」身障者用スペースに車を停める人たち 車いすモデル明かす「本当に困った」実体験

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利用できない原因、42.3%が「一般車両(健常者)の駐車が多いから」

   東京都福祉保健局が公表している「障害者等用駐車区画の適正利用に関するアンケート調査」(2012年実施)では、外出の際に車いすを使用している障害者や高齢者などに利用実態を聞き取った結果をまとめている。そのうち「障害者等用駐車区画を利用できない原因」として、279人のうち、「障害者等用駐車区画の数が少ないから」が49.5%だったのに続き、42.3%が「一般車両(健常者)の駐車が多いから」と回答している。

   また同アンケートでは、障害者用駐車場をもつ施設の管理者468人への聞き取りも実施。「健常者の不適正な駐車があるか」の問いに「ときどきある」もしくは「よくある」と回答したのは、合わせて41.4%に上った。不適切な利用により、しかるべき人が障害者用駐車場を使えなくなってしまうケースは決して珍しくはない。

   障害者用駐車場を必要とする人が適正に利用できるよう、自治体単位で対象者(障害者、高齢者、妊産婦など)に「利用証」を交付する「パーキング・パーミット制度」の導入も進められている。国土交通省でも同制度の導入促進に向け、19年4月10日に「パーキング・パーミット制度事例集」を作成・公表。「車椅子使用者用駐車施設については、バリアフリー法により整備が促進されている一方で、障害のない人が駐車すること等により、障害のある人が駐車できない問題が発生しており、その適正な利用を促すための取組が求められているところです」と問題意識を示した。

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