2019年4月期の月9ドラマ「ラジエーションハウス」(フジテレビ系)の第9回が、6月3日に放送された。
同ドラマは漫画雑誌「グランドジャンプ」(集英社)に連載中の同名の漫画が原作。病院の放射線科でレントゲン撮影やCTスキャンの撮影を手掛ける診療放射線技師が主役のドラマで、主人公・五十嵐唯織を窪田正孝さん(30)が演じる。
第9回では、唯織が務める甘春総合病院に大物政治家・安野将司(中村梅雀さん=63)が雲隠れ目当てで極秘入院するも、情報が漏洩。マスコミが押し寄せるなど、病院のパニックぶりが描かれるなどしたが、これと併せて展開された、同病院で放射線科医として勤務する甘春杏(本田翼さん=26)の入院シーンについて、視聴者から絶賛の声が上がっていた。
入院患者役の本田さんに集まった絶賛
前放送回の最終部分で、杏は病院内のエスカレーター上で転倒。頭部を強打し、処置室に運び込まれるシーンが放送された。そのため、3日の冒頭では杏が、普段は自らが使うCTスキャンの装置に入れられ、脳内の様子を撮影されるシーンがあったほか、経過観察のためそのまま入院する様子も描かれた。
番組中、本田さんは複数回にわたって病室のシーンに登場。頭部と一緒に強打した右肩の異常を唯織に指摘される様子を始め、院長の大森渚(和久井映見さん=48)と唯織の素性について話す一幕や、自身の右肩の手術を担当することになった辻村駿太郎(鈴木伸之さん=26)と語り合うカットがあったが、これらを見た視聴者からは「(唯織の側を)急に振り向いた時の甘春先生の表情良い」といった声が続々。また、「病衣姿のばっさーもなかなか良かった」と、ビジュアル面でも好評だ。
医師役を熱演してきた本田さんだが、視聴者からの評判は残念ながら今のところ「及第点」とは言い難い。しかし、第9回では前述のように一転して本田さんを絶賛する声が相次いだ。
影のある役柄は、本田さんに合っている!?
今回、本田さんへの評価が大きく変わったわけだが、第8回までとの相違点は、本田さんが医師として業務に励む杏ではなく、一患者として入院する杏を演じたこと。「治療する側」だった本田さんが、一転して「治療される側」である患者として視聴者の目に映ったわけだが、入院患者という「生命力が落ちている存在」に、本田さんが本来持っている「儚げ」とでも言える雰囲気が見事にハマったのではないだろうか。
だとすれば、今回のような入院患者役など、影のある役柄は今後、本田さんの「ハマり役」となり得る可能性を秘めていることになりそうだ。
第9話は、本田さんの女優としての新たな可能性が垣間見えた瞬間があった放送回だったと言えるのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)