シーサイドライン事故で「無人運転」各線は? ゆりかもめ、ニュートラム、ポートライナー...対応状況を聞いた

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「ゆりかもめ」など、ホームに係員を配置

   新交通システムのすべてが無人の自動運転方式を採用している訳ではなく、採用しているのはシーサイドラインや都内の「ゆりかもめ」(東京臨海新交通臨海線)、「日暮里・舎人ライナー」、大阪市の「ニュートラム」、神戸市の「ポートライナー」「六甲ライナー」などの路線が知られる。J-CASTニュースが3日、横浜シーサイドライン以外の数社・自治体に対応状況について質問した。

   「ゆりかもめ」社の総務課によると、進行方向を切り替える折り返し駅のホームに係員を配置し、万一逆走などトラブルがあれば、緊急停止ボタンを押せる態勢を3日から取っており、当面続ける予定。

   「日暮里・舎人ライナー」を運行する東京都交通局では3点の対策を回答した。(1)試走線(路)を使っての特別走行点検を全車両で実施(今週内に完了予定)、(2)折り返し駅のホームにラッシュ時、係員を配置(走行点検終了まで)、(3)ATO装置間の通信状況の動作確認などを行う。

   また、「ニュートラム」を運行する大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)の広報担当者は、「現場担当者らに注意喚起した」「(システムの点検などは)原因が分からない現状では、具体的な対応策は取れない」と回答した。

   神戸の2路線を運行する神戸新交通も3点を回答。(1)車止めを設置している始発駅(3駅)での出発時、係員による進行方向のモニター監視を強化するよう指示を出した(2日から)、(2)上記3駅のホームに係員を(利用者の多い7時から19時まで)配置し、万一の際に緊急ボタンを押せる態勢を取った(3日午後から)、(3)車両に搭載しているATO装置の全車両特別点検を順次始め、点検を数日内(ポートライナーは5日まで、六甲ライナーは6日まで)に終わらせる。

   運行については、確認できた範囲の全路線が通常通り行っている。

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