日本ケンタッキーフライドチキン(KFC)が一部店舗で販売する「丼もの」が、「激レアメニュー」としてひそかな人気を呼んでいる。
フライドチキンのイメージが強い同社でなぜ?広報部に狙いを聞いた。
計6店舗で販売
KFCでは、一部店舗で天丼風の商品「ケンタ丼」を販売する。骨なしチキン「カーネルクリスピー」2ピースと、さつまいも、しいたけ、ししとうの天ぷらを白米にのせ、甘辛いタレをかけた一品だ。
知る人ぞ知るメニューで、2011年から阪神甲子園球場店で販売開始し、現在は東京スカイツリータウン・ソラマチ、東京・御徒町(おかちまち)、JRA府中競馬場店、関西学院大学、楽天生命パーク宮城の計6店舗で扱う。価格は店舗ごとに異なり、御徒町店では700円。
KFC広報部は2019年6月3日、J-CASTニュースの取材に「観戦しながら手軽にがっつり食べられる、ごはんもの、弁当もののニーズがあった」と開発の背景を話す。
「ケンタのテリヤキ焼鳥丼」も
広報部によれば、東京スカイツリータウン・ソラマチと御徒町店では男性や外国人客を中心に人気を博す。同社の主要顧客は女性の主婦層が占めるため、新規顧客の開拓にもつながっている。
御徒町店では「『ケンタ丼』以外の味のバリエーションをご提供したい」として、「ケンタのテリヤキ焼鳥丼」(700円)も販売する。店内で焼いた鶏肉と錦糸たまごを白米にのせ、KFC独自のてりやきダレをかける。
SNS上では「全店舗で扱ってほしい」との声が多数上がっているが、広報部は「お声をいただいているのは重々承知しているのですが、米を炊く機材や材料の用意など社内事情で難しい」として取扱い店舗の拡大は予定していないとした。