三冠王7人はいずれもクリーンアップ
プロ野球の歴史で過去に三冠王を獲得した選手は7人。中島治康、野村克也、王貞治(2度)、落合博満(3度)、ブーマー、バース(2回)、松中信彦と球史に名を残した強打者の名が並ぶ。
7選手に共通するのはチームでクリーンアップを担っていたこと。だが、坂本は違う。打順は開幕から「2番・遊撃」。吉川尚輝が腰痛で戦線離脱してから1番に入ったこともあったが、5月5日の広島戦(マツダスタジアム)から再び2番に固定されて打ち続けている。2番が打線の「つなぎ役」だったのは過去の話。2番でチャンスメーカーとして塁に出て本塁打も打てる。しかも守備の負担が大きい遊撃で三冠王を獲得したら大きな価値がある。
坂本は日本球界の「変革者」になれるか。