600ml級が定番に...「大きめ」ペットボトル飲料なぜ増えた? 反映する様々な社会変化

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「逆に小さいボトルへのニーズも生まれた」

   一方で、「パーソナルサイズは、必ずしも大きければいいというわけではありません。量を飲まない方もいますし、持ち運びづらいという方もいます」と話すのは、前出の伊藤園・古川さん。そんな声に応えたのが、18年5月に発売した「お~いお茶 新緑」だという。

「これはパーソナルサイズとしては背が低いボトルに設計しており、容量は470ミリリットルです。女性の小さめのカバンなどにも収まることを意識し、高さを調整しましたところ、おかげ様で昨年はご好評をいただきました。全体的にボトルサイズが大きくなっていることで、逆に小さいボトルへのニーズも生まれたといえますね」

   サントリー食品インターナショナルの前出の広報担当も、

「お得感を感じご愛飲いただいているお客様がいらっしゃる一方で、『車のボトルホルダーに入りづらくなった』などお声を頂戴することもあります。このようなお声に対しましては真摯に受けとめております。今後の商品開発に活かせていけないか社内で検討をしていきたいと考えています」

と新たな課題が見つかっていることを明かす。ペットボトル「大型化」をめぐる試行錯誤は続きそうだ。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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