LCC「連ドラ化」に見える、日本社会への定着 就航7年で存在感つかむ

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   関西空港を拠点にする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションを舞台にした連続ドラマが2019年7月から放送されることになった。ピーチと朝日放送(ABC)が5月30日に発表した。日本のLCCが連ドラの舞台になるのは初めてだとみられ、モデルの朝比奈彩さん(25)が主演。副操縦士としての奮闘ぶりを描く。

   LCCが日本市場に相次いで参入し、「LCC元年」と言われたのが2012年。当時は既存航空会社との競合など、ビジネスとしての成功を危ぶむ声もあったが、女性や若者を中心に需要が広がった。7年が経ってドラマの舞台になるほどに定着したと言えそうだ。

  • 連続ドラマ「ランウェイ24」では、モデルの朝比奈彩さんがピーチの副操縦士「井上桃子」を演じる(c)ABCテレビ
    連続ドラマ「ランウェイ24」では、モデルの朝比奈彩さんがピーチの副操縦士「井上桃子」を演じる(c)ABCテレビ
  • 連続ドラマ「ランウェイ24」では、モデルの朝比奈彩さんがピーチの副操縦士「井上桃子」を演じる(c)ABCテレビ

朝比奈彩さんがピーチの副操縦士「井上桃子」として奮闘

   国土交通省のまとめによると、LCCが相次いで参入し「LCC元年」と言われた2012年の国内線のLCCの旅客数とシェアは172万人と2.1%、国際線は291万人と5.2%だった。これが17年には国内線が963万人と9.8%、国際線が1874万人21.7%と大幅に伸びている。20年の東京五輪・パラリンピックや、25年の大阪・関西万博を控えてさらに需要の伸びが期待できることも背景に、今回のドラマ化が決まった。

   ドラマのタイトルは「ランウェイ24」。モデルとして「ランウェイ」を歩いてきた朝比奈さんが、ピーチの副操縦士「井上桃子」として、空港の「滑走路」を舞台に活躍する。役名と直接の関係があるかは明らかではないが、ピーチのCEOは井上慎一氏だ。

   ABCの発表によると、

「LCCならではのコストマネジメントとサービス向上の両立に悩む社員たちの奮闘や、運航中のトラブルにスタッフたちが協力して立ち向かう姿」

を描くという。学生時代からの交際相手・海野大介役を、NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演中の犬飼貴丈さん(24)、中途入社の副操縦士・香月徹也役を、「仮面ライダーウィザード」などで知られる白石隼也さん(28)がそれぞれ演じる。

   パイロットや客室乗務員を演じる出演者は、実際のピーチの制服を着て登場。ピーチが運航する実際の飛行機(エアバスA320型機)や、訓練施設のシミュレーターなどで撮影が行われた。

姉妹サイト