5人に1人が被害?でも事例は「聞いたことがない」 表面化しづらい「男性の就活セクハラ」の難しさ

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各大学のキャリアセンターでは、男性の相談はないと言うが...

   「男性の場合はどんな被害か知りたい」といった声が上がったほか、「下ネタの強要とかもセクハラだから」「結婚に関する質問はセクハラだろ」「根底として『男性ならいいだろ』という感覚がある」などの意見も出ていた。

   ネット上では、真偽の程度は分からないものの、具体的な体験談も書き込まれている。人事部長に「キミ彼女いないだろ。ふん、だろうねぇ」と言われた、行きたくもない風俗に付き合わされた、何社かで「何故結婚していない?」と聞かれた、などだ。

   そこで、各大学のキャリアセンターにJ-CASTニュースが取材すると、ある大手私立大では、こう答えた。

「女性から相談はいくつかありますが、男性からはありませんので、事例は把握してないです。もしかしたら、相談するのは恥ずかしいと思っているのかもしれませんね」

   別の大手私立大でも、こう言う。

「報道で気になって、相談履歴を調べてみましたが、この3年間で男性からのセクハラ相談は来ていませんでしたね。すべて女性の相談で、男性のは聞いたことがありませんので、潜在的な悩みがあるのかも把握しようがないです」

   文科省が2019年3月にまとめた「就職・採用活動に関する調査(大学等)」報告書によると、女性からも含めて就活セクハラの相談を受けたと回答した大学は、18年度は5%に留まっている。うち9割の大学が相談件数は5件以下だったと回答しており、男性からの相談は、ほとんど来ていない可能性がありそうだ。

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