新興富裕層「金主(トンジュ)」の増加を反映?
このデパートの豪華ぶりについて、
「服、家電、化粧品、時計、ジュエリーなどブランド品を販売する店で、商品は全て米ドル建てで、価格は数百~数千ドル。それでも客足は絶えることがない」
と伝えたのが、5月14日付の新華社通信の記事だ。記事では、地元住民の
「こんな高級店は数年前には想像できなかった。平壌市民の購買力の強さを見れば、経済は徐々に改善し、生活水準も上がっていることが分かるはずだ」(地元住民)
という声を伝えながら、
「百貨店はリニューアルオープン以降、客には好評だ。最近の絶え間ない北朝鮮の経済発展の縮図だ」
などと分析している。
韓国や日本の北朝鮮研究者の間では、15年頃から「金主(トンジュ)」と呼ばれる新興富裕層の存在がクローズアップされている。この「金主」は、貿易や不動産の取引で収入を得ていると考えられている。この「金主」が増えたことが今回のリニューアルオープンにつながった可能性もありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)