理事会当時の様子は
連盟理事で、来年理事長を務める予定の鳥取大学医学部の中村廣繁教授は5月30日、J-CASTニュース編集部の取材に、当時の理事会の様子を明かした。
中村教授によると、頭髪に関する議案が出された後に、それぞれの大学の理事が自分の所感を述べたそうだ。球技種目を中心に着色が横行し、レインボーカラーに染められた頭髪の写真も提出されると、こんな声が上がったという。
「見た目がちょっと奇怪な色合いが多い」
「そういう学生が当然西医体の時だけ、宿泊施設等で髪染めする。そうするとホテルの洗面台を汚すこともあり、苦情が出たこともある」
「髪を染めた子たちが競技会場で、ペチャクチャしゃべってお菓子をたべて、ごみを散らかしたこともある」
「将来医師になる人間としてふさわしいのか。周りの人間が見てどう思うのか、不快感を与えないのか」
中村教授は「私は来年の主幹校であり理事長になるため、あえてそのほかの理事や学生の意見を拝聴していた」とその場では意見を述べなかったという。
中村教授自身の思いを聞くと、頭髪着色に関して「非常に身近で重要な問題」と述べる。
「私自身は、医学生であり将来医師になるといった社会的責任の大きい職種ですので、学生の時から意識するべきだし、周りがみて不快に思うような行為は慎むべきだと思います。それはカラーリングだけではなく、ごみを散らかしたりだとか、大声で騒いだりだとか、医学生として恥ずかしくない、皆から受け入れられる行動をしてほしい」
レインボーカラーなど、一見して奇抜な頭髪で、ごみを散らすなどの行為をすると余計世間からの目線は厳しいとして、「いわゆる世間が認めうる、茶髪とか、は許容範囲だと思うところはある」と語る。
「ただ大人ですから、成人している医学生が、自ら回りがみて奇抜で受け入れられないと思うような行動はするなというのが僕の意見です。つまり倫理観を持てということです」