7段ピラミッド予定の小学校「集団作りの効果はある」 東大阪市で今年も2校...1校は中止

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東大阪市教委は「推奨していない」と言うが...

   東大阪市教委でも、組体操について、「安全上問題ないとは考えておらず、推奨するものではありません」と学校教育推進室の担当者が取材に答えた。

   スポーツ庁の通知を送ったり、校長連絡会で危険性を伝えたりしているという。今回の運動会に当たっては、保護者から「危険度の高い技はやらないで」といった要望が数件あったそうだ。

   ただ、禁止はしておらず、ほとんどの学校で組体操を行っているといい、「子供たちの実情に応じて、内容を考えて下さいと各校に伝えています」とした。組体操を行う学校には、安全についての書類を出してもらい、各校では、地面にマットを敷いたり、補助する教職員を付けたりするなどの対策をしているという。

   7段ピラミッドを予定していた3校について取材すると、うち1校が「職員で打ち合わせをした結果、中止を決めました」と明かした。

「初めて取り組みましたが、これまでの練習を見て、安全に実施できる状態ではないと判断しました。それは、ピラミッドが安定して組めなかったということです。『地域の人は怒っている』と保護者にはいない名前の人から電話はありましたが、そのことと中止とは関係ありません」

   別の1校は、7段ピラミッドを長く続けており、今回も予定通り行うと取材に答えた。

「集団作りの効果はあり、意義深いと考えています。安全面は最重要課題で、教員が補助に入って崩れないようにしたりするなど、細心の注意を払っています。過去に骨折などのケガをした子供はいませんし、保護者からの異論も聞いていません。今回から組体操にダンスを採り入れるなどしており、難易度を下げながら今後ともやっていきたいと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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