アート作品「黒塗り」で美術団体が公開質問状 NTT東の対応めぐり「著作権及び表現の自立性への侵害ないし損傷」

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NTT東の見解は?

   NTT東広報室は29日、J-CASTニュースの取材に黒塗りの経緯を次のように説明する。

   黒塗りした場面は、(1)主人公の女性の指が折れ、砂や虫が湧いてくる(2)クライマックスで主人公の身体が爆発し、バラバラになり内蔵や眼球が描写される箇所で、全編15分52秒のうち49秒。黒塗りを要請したのは今回が初めて。

   開催10~11日前に仮編集版の動画を受けとり、9日前に「ICCに来場される様々な客層(子どもから大人、ご年配、外国人、障がい者の方など)に鑑み、そういったお客様を不快に感じさせてしまう可能性がある表現があると会社として判断した」ため、黒塗りを要請した。ゾーニングの提案についても、同様の理由で受け入れなかった。

   最終的に、吉開さんから黒塗りをするとの提案があり、吉開さん自身が修正作業を担当。公開までは双方で相談を重ねながら、黒塗りシーンを少なくするなど手直しを進めたという。

   美術評論家連盟の質問状については、「回答前なので、回答は控えさせていただきます」とした。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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