「先発陣の立て直しは急務」
「投壊」の危機に瀕している投手陣を支えるのがリーグトップクラスの強力打線だろう。236得点は堂々のリーグトップ。61本塁打は、62本の巨人に次ぐリーグ2位。ここまで5位に踏みとどまっていられるのも、この打線によるところが大きく、現状唯一ともいえるチームの明るい材料となっている。
ネット上ではヤクルトの投手陣への批判もさることながら、投手起用に関して首脳陣に批判の矛先を向けるものも。在京球団の関係者はヤクルトの現状について「先発が先発の役目を果たせていないのが全て。中継ぎは、近年の勤続疲労が明らかだし、あれだけ登板機会が多いと、疲労は抜けない。中継ぎを批判するのは酷なこと。先発陣の立て直しは急務となる。このままのペースでいけば、中継ぎの何人かは潰れかねない」と警鐘を鳴らす。
昨シーズン、交流戦前までリーグ最下位だったヤクルトは交流戦でパ・リーグ5球団に勝ち越し、一気に2位に浮上。打撃陣が好調なだけに、交流戦での反撃に期待がかかる一方で、投手陣の不安は拭えないでいる。連敗中にもかかわらず、28日のゲームには2万7000人のファンが球場につめかけた。今のヤクルトに課されるのは「勝利」のみ。ただ、その1勝が遠い。