気になるのは「任天堂の遅れ」
両社の提携は「ゲームやコンテンツのストリーミングサービスでの用途を目的とした、将来のクラウドソリューション」の共同開発を検討する、ともしており、その対象はゲームに限らずエンターテインメント全体になっている。また、ハードである半導体についても、新しいイメージセンサーの共同開発の可能性を探るとしており、両社の提携はさまざまな方面に広がる可能性を秘めている。
そうなると「3強」の中で任天堂の遅れが目立つ。2017年に発売したゲーム専用機「ニンテンドースイッチ」が好調で業績はV字回復を達成したが、クラウド型ゲームへの取り組みは始まったばかり。ゲーム専用機関連の売り上げの数%に満たない規模だ。ゲームのクラウド化へ向けて各社が動きを本格化する中で、開発においては自前主義が強いとされる任天堂がどう出るか。次の一手が注目される。