参院東京、改選数6に「旧民主系」3人擁立 「共倒れリスク」避けられるか

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   2019年夏に行われる参院選の東京選挙区(改選数6)が乱戦模様だ。立憲民主党は19年5月22日、元朝日新聞記者で新人の山岸一生氏(37)を擁立すると発表。元都議の塩村文夏(あやか)氏(40)に続いて2人目の擁立だ。国民民主党も独自候補を擁立しており、これで旧民主系は3人だ。

   前回16年は旧民主系が2人出馬して2人とも当選したが、定数が5だった13年は2人が出馬して票が割れた末に「共倒れ」に。19年はどちらに転ぶのか。

  • 参院選の東京選挙区では6議席を争う
    参院選の東京選挙区では6議席を争う
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国民、社民なども独自候補擁立

   13年に当選した現職の5人は、早々に出馬を決めている。自民党は元五輪相の丸川珠代氏(48)と武見敬三氏(67)、公明党は代表の山口那津男氏(66)、共産党は吉良佳子氏(36)をそれぞれ公認。13年に初当選した山本太郎氏(44)は19年4月10日に自由党(現在は国民民主党へ合流)を離党し、政治団体「れいわ新選組」を結成することを発表。無所属で出馬する意向を示している。

   国民民主党は5月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の水野素子氏(49)の擁立を発表したばかり。それ以外にも、社民党、幸福実現党などが候補者を擁立する方針だ。

   山岸氏の擁立を発表した記者会見でも、記者からは「共倒れ」リスクに関する質問が出た。これに対して福山哲郎幹事長は

「これで2人そろったので、どういう形で選挙戦を組み立てるかについては、都連と党本部、それぞれしっかりと議論しながら、例えば地域割りにするのか...。一応方向性としては決まっており、今日正式に(2人擁立が)決まったから、ここから具体的にどうするか決めていきたい。今の状況の中で2人が最大限運動を展開すれば、私は2人当選が十分に可能だと思っている。そういった運動が展開できるように頑張っていきたい」

などと話し、両候補が競合しないような策を検討したい考えだ。

   野党4党派は5月21日、参院選では32区ある1人区のうち、11選挙区について候補者を一本化することで合意。参院選では野党共闘が進みつつあるが、衆院での調整は本格化していない。そのため、仮にダブル選になれば、野党には不利になるとの見方も出ている。

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