田口容疑者の供述に見える意外な内心
また、これら、用意周到さも疑わせる2人の反応は、これまでの芸能界の薬物事件とは一線を画すものだという。
「コカインで逮捕されたピエール瀧被告に関しては、2人よりは動揺が見られます。護送時に目を閉じており、防衛反応が出ていたと言えます。恐らく、目を閉じつつ取り調べ時などに思いを致していたのでしょう。また、2009年に覚醒剤で逮捕された酒井法子さんですが、逮捕時の車の中でうつむいてはいましたが、酒井さんが逮捕前に逃亡していたことを考えると、防衛反応というよりは『反省したかのように見せるための振る舞い』だったと考える方が自然です」
また、田口容疑者と小嶺容疑者で供述が割れている点についても、意外な可能性を指摘する。
「田口容疑者が大麻を『2人のもの』と供述する一方で、小嶺容疑者は『私のもの』と供述しており、これだけを見ると『田口には小嶺をかばうつもりはないが、小嶺は田口をかばおうとしている』ように見え、田口容疑者には小嶺容疑者への思いがないように見えますが、それは違います。田口容疑者の供述は、『犯罪を犯したという事実を小嶺と共有し、小嶺をつなぎとめておきたい』という気持ちの表われと推測されます」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)