岡田「白い巨塔」放送で「唐沢寿明」トレンド入り 田宮二郎派も入り乱れ世代間論争に

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   「V6」岡田准一さん(38)主演のテレビドラマ「白い巨塔」(テレビ朝日系)の放送が2019年5月22日に始まると、インターネット上で話題を集めたのはあの人だった。

   唐沢寿明さん(55)である。ドラマ放送中、ツイッターでは盛り上がっているキーワードを表す「トレンド」入り。ファンにとっては言わずもがなだろうが、かつての「白い巨塔」の主演俳優だ。

  • テレビ朝日系ドラマ「白い巨塔」の公式インスタグラムより
    テレビ朝日系ドラマ「白い巨塔」の公式インスタグラムより
  • テレビ朝日系ドラマ「白い巨塔」の公式インスタグラムより

「昔の白い巨塔から抜け出せない」

   山崎豊子さん原作の「白い巨塔」は、大阪の大学病院を舞台に、医療現場だけでなく医局制度や教授選をめぐる学内政治、いびつな権力構造などを鋭く描いた社会派医療ドラマ。主人公・財前五郎を岡田さんが演じ、5夜連続でテレビドラマが放送される。

   その初回が22日だったわけだが、放送が始まってからほどなくしてネット上での言及が増えた名前が、今回のドラマキャストではない唐沢さんだった。ツイッターではこんな声が続々とあがった。

「そうなんだよなぁ、私の中ではやっぱり唐沢寿明なんだなぁ」
「どうしても比べてしまうのよね」
「昔の白い巨塔から抜け出せない」
「唐沢寿明と江口洋介の白い巨塔がますます見たくなった」

   原作小説が初めて単行本化されたのは1965年。以来半世紀に渡って支持を集める不朽の名作「白い巨塔」は、何度も映像作品化されてきた。そして記憶に新しいのが2003年。フジテレビ系で連続ドラマ化され、財前役を演じたのが、当時40歳の唐沢さんだった(もう1人の主人公・里見脩二を演じたのは江口洋介さん)。2クール21回という長期ドラマだったが、平均視聴率は関東地区で23.9%(ビデオリサーチ調べ。以下同)、最高視聴率は同32.1%、作品の舞台でもある関西地区では39.9%を記録する大ヒットとなった。

   抜群の実力を背景にした自信家ながら、権力闘争と名誉欲の中で翻弄される心の揺れ動きを見事に表現したとして評価の高い「唐沢財前」のインパクトは、16年経った今でも色褪せていないようだ。22日の放送後には「唐沢寿明」のワードがツイッタートレンド入りする事態になり、「唐沢寿明の『無念だ...』は、私のドラマ視聴史上、印象に残る名セリフベスト3に入るわ...」「唐沢寿明と江口洋介の白い巨塔がますます見たくなった。『財前教授の総回診です。』のときに流れる音楽も聞きたい」などと印象的なシーンをあげて言及するユーザーもいた。

「白い巨塔は田宮二郎でしょ」

   ところが、こうした流れに呼応するようにもう1人の人物の名前も浮上した。田宮二郎さんである。全31回の長さで放送された1978年版ドラマ「白い巨塔」の財前役をつとめ(1966年の映画版も同役)、ドラマ放送期間中に自ら命を絶った。2003年版の四半世紀前となるため、唐沢財前に強い衝撃を覚えた層のちょうど「親世代」周辺から圧倒的支持を集めている。ツイッターでは

「親なんかは『白い巨塔は田宮二郎でしょ、唐沢寿明も岡田准一も話にならないわ』と言ってるしね」
「白い巨塔で財前五郎といえば唐沢寿明というのはちょっと信じられない。子供の頃から繰り返し再放送で見た田宮二郎しかありえないんだが」
「私が唐沢財前五郎にハマってた時 母が財前は田宮二郎だから!って言ってた気持ちがわかるような‥‥」

といった声が続々。一方で、こうした状況を見たユーザーからは「白い巨塔も誰主演版が自分の初見かで印象が変わるんだよ」と、冷静に「世代差」を見る声も少なくない。

   とは言え、今まさに放送されているのは「岡田財前」の「白い巨塔」。作品ファンの多くが、

「唐沢寿明も良かったけど、岡田くんもなかなか良い!比べるもんじゃないねきっと!」
「いっぱい色んな意見が出ているけど 結局、みんな明日以降、最終回まで見ちゃうんだよね」
「田宮二郎 唐沢寿明 岡田准一 三世代?の白い巨塔見られるって良いなぁ」

と放送を心待ちにしているようだ。

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