「白い巨塔は田宮二郎でしょ」
ところが、こうした流れに呼応するようにもう1人の人物の名前も浮上した。田宮二郎さんである。全31回の長さで放送された1978年版ドラマ「白い巨塔」の財前役をつとめ(1966年の映画版も同役)、ドラマ放送期間中に自ら命を絶った。2003年版の四半世紀前となるため、唐沢財前に強い衝撃を覚えた層のちょうど「親世代」周辺から圧倒的支持を集めている。ツイッターでは
「親なんかは『白い巨塔は田宮二郎でしょ、唐沢寿明も岡田准一も話にならないわ』と言ってるしね」
「白い巨塔で財前五郎といえば唐沢寿明というのはちょっと信じられない。子供の頃から繰り返し再放送で見た田宮二郎しかありえないんだが」
「私が唐沢財前五郎にハマってた時 母が財前は田宮二郎だから!って言ってた気持ちがわかるような‥‥」
といった声が続々。一方で、こうした状況を見たユーザーからは「白い巨塔も誰主演版が自分の初見かで印象が変わるんだよ」と、冷静に「世代差」を見る声も少なくない。
とは言え、今まさに放送されているのは「岡田財前」の「白い巨塔」。作品ファンの多くが、
「唐沢寿明も良かったけど、岡田くんもなかなか良い!比べるもんじゃないねきっと!」
「いっぱい色んな意見が出ているけど 結局、みんな明日以降、最終回まで見ちゃうんだよね」
「田宮二郎 唐沢寿明 岡田准一 三世代?の白い巨塔見られるって良いなぁ」
と放送を心待ちにしているようだ。