面会して山岳指導する予定
この騒ぎが読売新聞の5月21日付ウェブ版記事で報じられると、ネット上で、男性の行動について疑問や批判が相次ぎ、様々な意見が書き込まれた。
「命があって本当に良かった」などと男性の無事に安どする声が出る一方、男性が実際に自力下山を試みても連絡しなかったことなどに対し、「無責任なヤツだな」「非常識ですね」といった非難が続出した。山岳警備隊員らが2次災害の危険の中で捜索を余儀なくされたため、「業務妨害で告発しろよ」「捜索費用全額払わせるのは当然だ」との意見も出ている。
登山家の野口健さん(45)は22日、ツイッター上で報道を紹介して、「これはとんでもない話だ! 救助要請しながら、自力で下山しそのまま帰宅していたとは」と怒りを露わにした。
そして、「罰金を取る手段はないが、ペナルティーは必要」「近年、あまりに安易に救助要請をだす登山者が増えている。有料化を検討すべき」と指摘した。発表や報道では匿名だったことにも、「名前の公開ぐらいしてもいいだろうに」と疑問を口にした。
富士吉田署の副署長は22日、男性に刑事罰があるかについて、「『下山する』とは言っていてウソをついたわけではないので、偽計業務妨害には当たらないと考えています。それ以外の容疑もないです」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
男性への救助費用請求についても、「業務妨害をしたわけでもなく、考えていません。それはちょっと違うと思います」と否定した。また、「遭難でも事件でもありませんので、名前を出すことはできないです」としている。
ただ、男性に対しては、電話のほか面会もして、山岳指導をする予定だと言っている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)