AI(人工知能)の登場であの人の職が奪われる――?! AIの進化で思わぬ「とばっちり」を食らってしまった人物がいる。「Story」などの名曲で知られる歌手のAI(アイ)さん(37)である。
妊娠・出産のため活動を休んでいたAIさんは、久々の復帰で世の中にAI(エーアイ)の情報が溢れていることに驚がく。インターネットで「AI」と検索しても人工知能ばかりヒットする状況を見て、「割とマジで困ってますw」と冗談交じりに困惑している。
「AI(エーアイ)の登場で一番迷惑しているのは、AI(アイ)です」
2019年4月の「ミュージック・ステーション」(テレビ朝日)で、17年末のNHK紅白歌合戦以来1年4か月ぶりとなる地上波テレビ番組に出演し、本格的な復帰を印象づけたAIさん。19年でデビュー20周年も迎え、5月17日には活動再開シングル曲「Summer Magic」の配信がスタートした。
同曲リリースを伝える広告がJR新宿駅構内に出現。AIさんはツイッターでも「新宿にこんなポスター貼ってもらってます 活動再開しました」と告知した。だが、華々しく復帰を祝うものかと思ったら、大きく書かれていたのは、
「AI(エーアイ)の登場で一番迷惑しているのは、AI(アイ)です」
の文字だった。さらには、
「割りとマジで困ってますw」
とAIの進化による「窮状」を訴えるAIさんからのメッセージが書かれている。
ポスター上のコメントで「活動再開します!(毎日子育てでヒーヒー言ってるけどw)」というAIさんだが、
「ちょっと聞いてください...こないだなんとなく『AI』で検索したら、知らないうちに、人工知能AI(エーアイ)サンにAI(ワタクシ)がカンペキ負けててw 画像検索も全然出てこないしwww これはヤバイなと...。AI(エーアイ)に職が奪われるのって、私のことか!?ってw」
と人工知能の登場に「脅威」を感じているのである。それでも、
「だから復帰後は、マジでエンジン全開ブンブンでw、愛にあふれたMusicをガンガン届けていきますからね。みなさん、よろしくお願いしますっ!!」
と持ち前の前向きさで締めている。
Googleで「AI」だけで検索すると...
確かにGoogleで「AI」だけで検索すると、ヒットする多くの項目は「人工知能」だ。AIさんについては公式サイトこそ上位に見つかるものの、深く情報収集したければ検索ワードに「歌手」を加えると効率が良さそうだ。
AIの登場で割を食ったものの、それを逆手に取ったAIさんの自虐的な広告には共感が広がっており、ツイッターでは
「コレコレまじコレ 記事見て、あっ! ってなったら人工知能の方なんだもん」
「AI(エーアイ)を見る度に『え?!AI(あい)ちゃんがどした?!!』って反応しちゃう」
「AIちゃんにしか出来ないキャッチコピーだね」
といた声が届いている。